宿題の音読に手を焼いていた
今も時々
音読、
するする滑らかに間違えてるから
とりあえず策をねる
①つんつん
間違えたらつんつん脇をつつく
ゲラゲラ笑うが間違いは減らない
むしろ、つんつんしてほしくて
わざと間違い出す
②音に頼る
間違えた箇所に
ん?
私がストップさせると
わが子から漏れ出るため息
そこでブザー投入
これで間違えた箇所もイライラせずに読み直しが出来るようになった
1ページ間違いなしでピンポンブザー炸裂
大喜びで音読のたび自らブザーを持ち出す
それでも気分がのらない時はある
そこで考えた
③ざんす作戦
文末をすべて「ざんす」に
スイミーは教えたざんす
けっしてはなればなれにならないことざんす
ギャハハハー
大笑いしながら読み進める
この「ざんす」で乗り越えられると
思っていた
音読の壁は高かった
その日はきた
①②③をしてもなお気分がのらない
午後17時
お腹も満たされて
漢字ノートも終わったのに
どうするか
うちのボウズは手がかかる
はっ
これはいけるのでは?
④ボウズには坊主を
ねぇーねぇーお経読むように読んでみてよ
え?お葬式とか、あのみんなでご飯食べた時(法事)のやつ?
そうそう!できる?
いいよ〜
ら〜い〜おんの〜あかちゃんは〜生まれ〜たときは子ねこ〜ぐらい〜
なんと最後までスラスラ
淀みなく間違えずに読み通した
えっ?うますぎない?
前世は坊主か?
なんやかんや紆余曲折ありながら
我が家のボウズは坊主になりました
それはそれは大変な一年生でした
でもこれ内容頭に入ってるのかな??
ふと疑問にも思った
音読の時に毎回こうなるわけじゃない
今では①〜④をしなきゃいけないのは
2週間に一回あるかないか
成長した
私が子どもにわかってほしかったのは
音読からは逃げられない
これだけ
どんなにグズグズなろうとも
最終的には何らかの方法で読む
結局読む
諦めてくれない
これが刻まれた我が子は
国語の教科書も
家での音読も
なんだかんだ読む
この先にまた壁が出てきたら
また這い上がるか、回り込むか
きっと私が右往左往していると思われる
母は諦めない